声優の専門学校と養成所での費用
声優になるために、本格的に勉強したい。
そう思っている人には、二つの道がある。
ひとつは、専門学校に入ること。もうひとつは、各プロダクションがやっている養成所に入ることである。
どちらに入るべきか悩んでいる人は、まず自分の実績や経験について考えて欲しい。
目指そうと思っている人は、何の実績もない人がほとんどだと思う。
その場合は、専門学校のほうがいいかもしれない。
専門学校は全日制で行っているところが多く、毎日学校に通うことになる。
その分、長い時間授業や講義を受けられ、じっくりと実力をつけることができる。
ただし、お金はかかる。自分の経済的な事情も考えて選ぶことが必要だ。
一方の養成所は、入るためのオーディションがある。まず、これに通れるかどうかだ。
養成所が専門学校と違うのは、週1,2回の授業だということ。
時間があるから大学に通えるし、アルバイトもしやすい。
自分だけの稼ぎで、費用をまかなうことも可能だろう。
そして最大のメリットは、そのまま事務所に所属することが可能だということだ。
もちろん、養成機関が終わった時点でのオーディションはある。
ただ、基礎的なことをどれだけ学べるかはその養成所によるだろう。
専門学校終了時もオーディションはあるが、初対面の人たちの前で試験を受けることになる。
何事にも初期投資はかかるもの。
そして、それを払ったとしても道は険しい。
そこを突破できるかは、あなたの意志(と運)次第だ。
声優になるためのお金の援助
声優以外の将来の夢で考えると、奨学金制度で学校に通ったり、特待生として授業料免除があったりと、その道に進むための様々なお金の面での援助が存在する。
果たして、声優の場合もそのような制度が存在するのだろうか。
これは、養成所に通うにしても、専門学校に通うにしても、きちんと存在する。
養成所に関して言えば、入る際に特待生として学費免除で入ることができるオーディションが開かれていたりする。
また、専門学校であれば、当然奨学金制度は利用できるし、学校独自の学費援助制度があったり、特待生の制度もあるであろう。
どちらにしても、何十万円という学費を全額払わなくても、また、一切学費がかかることなく、声優になるまで努力と運と才能だけで進める人がいることも事実である。
しかし、もちろん特待生などはとても狭き門であることに変わりはない。
しかし、万人に挑戦する権利は与えられているため、挑んでみない手はないであろう。
そこで通れば、それだけの運と才能はあるということだ。
声優とアルバイトの両立
声優になるのには養成所の学費にしても、細々と費用がかかる。
また、もしなれたとしても、最初から安定が見込める仕事ではなく、不安定な収入のため、生計を立てるのが難しい場合が多い。
そうなると、養成所に通いながら、また、声優として働きながら、アルバイトなどをすることは可能なのだろうかと疑問になるだろう。
養成所の場合は、十分に可能である。
忙しくなることは否めないが、土日だけ通う養成所や、スケジュールの組み方でアルバイトと両立することは可能で、わりと多数の人がそういった方法を取っている。
そこまで高額でなくても、学費はやはりかかるのだから。
また、声優として働きながらでも、融通が効く、事情をわかってくれる職場であればアルバイトをすることもできるであろう。
基本的には、いきなり入る仕事が多い声優の仕事のため、バイトのスケジュールを変更不可能で組むことはなかなか難しい。
しかし、バイト先によっては、シフト変更に対応可能なところもあるのだ。
声優になるにはお金がかかる?
将来の夢として、声優という職業を挙げる人が最近増えているのは、アイドルブームだけれども顔を出すのはちょっと・・・という人に人気があるためかもしれない。
しかし、声優になるまでにはどのくらいのお金がかかるのだろうか。
歌手やアイドルといった場合には、ボイストレーニングに通ったり、ダンススクールに通ったり、それとは別に様々なオーディションを受けに地方に行ったり、専門学校に通ったりと、なんだかんだ費用が嵩みそうなイメージがあった。
しかし、声優となると、近いのはお笑い芸人志望のようだと歩き始めて初めてわかる。
基本的には、声優事務所に所属しない声優はありえないので、最短は事務所と繋がる声優養成所に通うことになるのだ。
オーディションもあるが、即声優になれるというものは珍しく、養成所に入れる、養成所に特待生として入れるといったオーディションがほとんどである。
また、専門学校に通わなくても、養成所で十分に技術面での取得はできる。
声優の養成所や専門学校の学費
声優になるには、養成所と呼ばれるところに入るか、専門学校に通うかという選択肢がないわけではない。
しかし、専門学校に入っても、結局養成所に入ることになる場合が多いため、費用的に見ても、養成所に最初から入る人が多い。
養成所だと、これも数が多いためピンきりではあるが、高いところでも1年で80万円ぐらい、安いところなら50万円ぐらいで入学料込みの学費となっている。
国立の4年制大学などと変わらず、およそ2年のカリキュラムにはなっているが、最終的になれるかどうかはお笑いなどと同じく、才能と努力と運がかかっている。
しかし、なりたい声優のビジョンがあり、入りたい事務所が決まっているのであれば、養成所は一番近道で、ピラミッド型ではあるが、上りつめれば声優になれる確率が高い。
費用もそこまでかからずに目指せるため、高校を出たらすぐに養成所入りする人が多いのもこのためだろう。
土日だけ通うという選択肢や、わりと融通の効く養成所は、大学生や社会人と両立しながら通いたいという人にも人気である。
声優になるまでにかかる費用
最近では、声優の仕事への人気は絶大なものになってきていて、声優コースがある専門学校等を合わせると全国で何万という数の学校が存在している。
昔のアイドルや歌手への憧れの一つに、声優があると言ってもいいかもしれないのだ。
私も、声優を目指して頑張ってみた。だが、やはり狭き門、途中で挫折してしまったわけである。
それでも、とりあえずやれるだけのことはやってみた。
基本的には、声優になるためにそこまで多額の費用がかかるわけではない。
入りたい事務所が決まっていれば、養成所に通い、それがなければ専門学校に行ってみるのもいいかもしれない。
それぞれ、一般の大学や専門学校とさほど費用は変わらないし、才能があれば、特待生制度なんかもある。
養成所であれば、土日だけ通うというところもあるため、アルバイトや仕事をしながらでも通えるため、生計は立てやすい。
問題は、声優になるまで諦めない強い意志と、やはり持って生まれた才能というものもあるかもしれない。